金融業界でのSNSマーケティングについて解説しています。よく使われるSNSや、SNSマーケティングのメリットなどをまとめました。
近年、金融・保険業界においてもデジタル化が進み、SNSを活用した商品情報の提供や顧客とのコミュニケーションが活発化しています。しかし、SNSを直接的なきっかけとして金融・保険商品を利用した人の割合については、明確な統計データがまだ少ない状況です。
例えば、生命保険文化センターが実施した「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」では、インターネットを通じて生命保険に加入した人の割合が4%と報告されています。また、野村総合研究所の調査では、2022年時点で直近3年以内に生命保険に加入した人のうち、インターネットで加入手続きを行った人の割合が7%に増加していることが明らかになりました。
これらのデータから、SNSを含むオンラインチャネルを通じて金融・保険商品を利用するケースは徐々に増加しているものの、現時点でSNSが直接的に購買行動に与える影響はまだ限定的であると言えます。
今後、SNSマーケティングの効果を具体的に測定する手法や、消費者の購買行動との関連性を深掘りする調査が求められています。
参照元:NTTデータ経営研究所(https://www.nttdata-strategy.com/knowledge/reports/2023/231219)
金融・保険業界では、顧客との接点を増やし、信頼関係を構築するために、さまざまなSNSプラットフォームが活用されています。主に以下のSNSが効果的とされています。
Facebookは、幅広い年齢層に利用されており、特に30~40代のユーザーが多いとされています。この年代は金融資産が豊富で、投資に積極的な層でもあります。そのため、金融機関や保険会社は、Facebookを通じて商品情報やキャンペーンの告知、企業の取り組みなどを発信し、顧客との信頼関係を深めています。
視覚的なコンテンツが中心のInstagramは、若年層を中心に人気があります。金融・保険業界では、イラストやマンガを用いてお金に関する豆知識やノウハウをわかりやすく伝えることで、親近感を持ってもらい、ブランドイメージの向上を図っています。
リアルタイムで情報を発信できるXは、最新ニュースや市場動向の共有、キャンペーン情報の告知などに適しています。また、ユーザーとの双方向のコミュニケーションが可能であり、顧客からの質問やフィードバックに迅速に対応することで、信頼性を高めることができます。
動画コンテンツを提供するYouTubeは、商品の詳細な説明や企業の取り組みを伝えるのに効果的です。オリジナルキャラクターを用いたアニメーションやミュージックビデオなど、視覚と聴覚に訴えるコンテンツで、ブランド認知度の向上を目指しています。
金融・保険業界においてSNSを活用することは、顧客との接点を増やし、信頼関係を築くうえで大きなメリットがあります。SNSを通じて企業のサービスや商品をわかりやすく伝えることで、消費者にアプローチしやすくなります。また、各SNSの特性を活かし、ターゲット層に合わせた情報発信が可能です。
例えば、SNS上でキャンペーンや新商品の情報を発信しながら、直接ウェブサイトやアプリに誘導することで集客効果を高めることができます。特に若い世代、いわゆるデジタルネイティブ層はSNSを日常的に利用しているため、効率的にリーチする手段として非常に効果的です。
さらに、SNSを通じた顧客からのフィードバックの収集も大きな強みです。リアルタイムで寄せられる声を活用することで、商品やサービスの改善、新商品の開発に役立てることができます。また、企業の取り組みや社会貢献活動を発信することで、ブランドイメージや信頼性の向上も期待できます。
このようにSNSは、情報発信や顧客との関係構築、ブランド強化のための重要なツールとして、金融・保険業界において欠かせない存在となっています。
SNSを活用する際、アカウントの目的や投稿内容が一目で理解できることが重要です。プロフィールやアイコンには、保険代理店やファイナンシャルプランナーとしての専門性を示す情報を記載しましょう。投稿では保険に関する豆知識や最新情報を発信し、信頼を築くことが大切です。
SNSで質問やコメントが寄せられた場合、迅速かつ丁寧に対応することでユーザーの信頼を得られます。対応が遅れると関心が薄れる可能性があるため、スピード感を持った対応が必要です。双方向のコミュニケーションを心がけることで、関係性を深められます。
SNS広告のターゲティング機能を活用することで、興味関心の高いユーザーに絞ってアプローチできます。たとえば、子育て世帯や高齢者向け保険の商品は、その属性に応じたターゲット層に効率的に広告を配信可能です。これにより無駄のない集客が実現します。
フォロワーとの継続的な交流は、金融・保険業界におけるSNS活用の要です。情報発信を定期的に行うだけでなく、フォロワーからの反応に応えることで、信頼関係を強化できます。リード顧客の教育にもつながり、最終的な契約へ結びつく可能性を高められます。
SNSのハッシュタグやシェア機能を活用し、投稿を広く拡散することで認知度を高めましょう。保険に関する役立つ情報やニュースを発信することで、フォロワーだけでなくさらに広範なユーザーにもリーチでき、集客効果が向上します。
引用元:株式会社Epace公式HP https://e-pace.co.jp/
株式会社Epaceは、東京都品川区に本社を構える総合マーケティングカンパニーです。事業コンサルティング、SNSを中心としたマーケティング支援、WebサイトやECサイト・ロゴ制作などのクリエイティブ制作支援を通じて、企業の成長を全方位からサポートしています。同社は、「誰しもがいいペースで働ける世界をつくる」をミッションに掲げ、個々の得意分野を活かしながら、正しさを最優先に行動し、革新と挑戦の姿勢を持って事業に取り組んでいます。また、EQ(心の知能指数)を大切にし、気持ちの良い仕事をすることを重視しています。
ABNアドバイザーズ株式会社は、売上が各営業マンのスキルに依存し、営業成績が安定しないという課題を抱えていました。Epaceはこの課題に対し、FacebookやInstagram広告、Google広告、Yahoo広告などのSNS/Web広告の運用を支援し、広告用クリエイティブの制作・投稿・運用も担当しました。さらに、ランディングページのリニューアルを行い、リード獲得数の月平均を35〜45件に向上させる成果を達成しました。この取り組みは、2022年4月から現在まで継続的に実施されています。
引用元:テテマーチ株式会社公式HP https://tetemarche.co.jp/
テテマーチ株式会社は、企業のマーケティング支援を主軸に、クリエイティブ制作からSNS広告運用、インフルエンサーマーケティングまで幅広いサービスを提供しています。特に若年層をターゲットとしたTikTokプロモーションにおいて高い実績を持ち、独自の企画力と実行力を活かしてクライアントの課題解決に貢献しています。また、最新のアルゴリズムやトレンドを的確に取り入れた施策設計に定評があり、クライアントのブランド認知向上や売上増加をサポートしています。
テテマーチは、三井住友カード株式会社の若年層向け認知拡大を目的としたTikTokプロモーションを支援しました。この施策では、10~20代の学生をターゲットに、俳優兼インフルエンサーである「ぶんちゃん」を起用したタイアップ動画を制作。共感性を重視し、「日常のあるある」をテーマにした動画企画を実施しました。
動画内では、先輩と後輩の恋愛談や買い物シーンを通じ、さりげなくクレジットカード利用のメリットを描写。これにより視聴者が自分ごととして感じられる内容に仕上げました。その結果、いいね数は約6,600件、再生回数は100万回を突破。サービス認知度と興味喚起の向上に大きく貢献しました。若年層からのコメントも多く寄せられ、三井住友カードのTikTokでの存在感を高める成功事例となりました。
株式会社ネットプロテクションズは、自社の後払い決済サービス「atone(アトネ)」の公式X(旧Twitter)アカウントを活用し、認知度向上を目指したキャンペーンプロモーションを実施しました。このプロジェクトでは、アカウント開設から間もない段階でのフォロワー獲得を目標に、テテマーチが支援を担当しました。
具体的には、参加ハードルを低く設定した「フォロー&いいね」キャンペーンを展開。ターゲット層である20代の男女に響く「10,000円分のカタログギフト」を景品に採用し、高級食材を訴求するクリエイティブを制作しました。これにより、年末年始や帰省シーズンに関連付けた効果的なプロモーションを展開することができました。
キャンペーンの結果、フォロワー数は目標の217.9%にあたる9,175名を達成。さらに、一般ユーザーからの生成コンテンツ(UGC)も817件獲得し、SNSを通じたatoneサービスの認知拡大に成功しました。
引用元:株式会社コムニコ公式HP https://www.comnico.jp/
株式会社コムニコは、2008年に設立されたSNSマーケティングの総合代理店です。X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなどを中心に、SNS活用における戦略策定から運用代行、コンサルティング、炎上対策、SaaSツールの提供など、幅広いサービスを提供しています。本社は東京都港区虎ノ門に位置し、関西オフィスやソーシャルメディアマネジメントセンター高知など、全国に拠点を展開しています。また、SNSに関する知識やノウハウを体系的に学べる機会を提供するため、一般社団法人SNSエキスパート協会を設立し、業界全体の発展にも寄与しています。
三菱UFJニコス株式会社は、カード会員との新たなコミュニケーション手段として、2016年4月よりFacebookページとYouTubeチャンネルの運用を開始しました。コムニコは、Facebookページの運用、広告運用、YouTubeチャンネルの運用、レポーティング、そしてSNS運用管理ツール「コムニコ マーケティングスイート」の導入を支援しました。Facebookでは、「MUFGカード」「DCカード」「NICOSカード」のカード情報の発信に加え、コメントを募る参加型投稿など、ユーザー視点でのコンテンツ企画を実施。毎月、想定ターゲットに対するリーチや反応を効果検証し、コンテンツの改善を行うことで、ユーザーとのエンゲージメントを高める取り組みを継続しています。
引用元:株式会社ホットリンク公式HP https://www.hottolink.co.jp/
株式会社ホットリンクは、アーンドメディアに特化したデータドリブン型のデジタルマーケティングファームです。ソーシャルビッグデータとデータ解析技術を活用し、売上向上に貢献するSNSマーケティングコンサルティングやSaaSツールを提供しています。具体的なサービスには、SNSコンサルティング、SNS運用代行、運用型広告、インフルエンサーマーケティング、投稿キャンペーン、クリエイティブ制作などが含まれます。また、SNSマーケティング支援サービスのリーディングカンパニーとして、国内外のソーシャルビッグデータを活用し、成功確率の高い施策を提案しています。
後払い決済サービス「ペイディ」を提供する株式会社Paidyは、SNSを活用した認知拡大とブランディング施策を実施しました。ホットリンクは、PaidyのSNS運用を支援し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用を中心とした施策で大きな成果を上げました。具体的には、X(旧Twitter)を活用し、ユーザー参加型のUGC投稿キャンペーンを展開。「#フライング新年の抱負」や「#ペイディ」といったハッシュタグを設定し、ユーザーからの投稿を促進しました。また、マンガコンテンツを活用した施策では、ラブコメマンガ作家の星見SKさんとコラボレーションし、サービスの「自分事化」を図りました。これらの取り組みにより、UGC数が200%に伸長し、ペイディの認知拡大とブランディングに大きく貢献しました。
金融・保険業界におけるSNS活用は、若年層やデジタル世代への効果的なアプローチとして大きな可能性を秘めています。
特に、無形商材の特性に合わせた工夫が重要であり、マンガや動画、ユーザー参加型キャンペーンが認知拡大やブランディングに貢献しています。SNSを活用した柔軟なマーケティングで、顧客とのつながりをさらに強化する取り組みが期待されます。
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※1参照元:studio15株式会社 公式HP:https://studio15.co.jp/service/account(2025年3月公式HP確認時点)
※2参照元:studio15株式会社 公式HP:https://studio15.co.jp/service/creatormanegment(2025年3月公式HP確認時点)